自律神経の不調に効果が高い呼吸と鍼灸|守口市・寝屋川市・門真市で人気のサンテ鍼灸整骨院
2020/05/13
自律神経の仕事とは何だろうか?
自律神経とは簡単に言うと、血管や内臓などの働きを調整して、身体の環境をコントロールする神経です。
自律神経は、筋肉を動かす運動神経、痛い・暑い・寒い・痒いなどを感じる知覚神経とは違い、肝臓・腎臓などの全ての内臓や全身の血管を支配していて、自分の意思で動かすことのできない神経なのです。
しかし、呼吸や汗などの体温調節・食べ物の消化・吸収ができているのは、自律神経が無意識に働いてくれているから私たちは生きている事ができるのです。
ただし覚えていて欲しいのは、自律神経とは1つの神経ではないとう事です。この神経は「交感神経と副交感神経」を合わせて自律神経と言います。そして、相反する働きがあります。
?交感神経:日中の起きている時、緊張している時に働きます。
?副交感神経:リラックスしている時、睡眠している時に働きます。
簡単に電気のスイッチでお伝えすると、交感神経のスイッチがONになっていると副交感神経のスイッチがOFFになっている状態です。これは、起きている時です。逆に自宅でリラックスしたり、入浴・睡眠中は副交感神経のスイッチがONになり、交感神経がOFFになります。このスイッチの切り替えが上手くいかなかったり、ONとOFFの中間になってしまっていると自律神経が乱れて心身の不調をきたします。
やる気がない、すぐに疲れる、など身体の調子が悪くなれば仕事や勉強の質が下がったり、スポーツでパフォーマンス力が落ちたりします。更に自律神経が乱れる事により【免疫力低下】も引き起こします。そうなると、感染症や病気にかかりやすくなると言う事です。私たち人間は生きていく上で仕事をして行かなければなりません。仕事をしていく上で質・量・時間・人間関係・環境などのストレスを抱える事が多くなりますので、どうしても交感神経が働く時間が長くなります。交感神経が優位な状態が長時間または長期間続く事により癌のリスクが高くなると言われております。だとすれば、免疫力を高めて身体を健康な状態にするためには、副交感神経が非常に重要になる事が理解できると思います。
しかし、そこにも問題があって、副交感神経は年齢を重ねていくと働きが悪くなっていくのです。
【まずは簡単に交感神経と副交感神経の働きを見ていきましょう】
交感神経が働くと | 副交感神経が働くと | |
瞳孔 | 散大(瞳孔が開く) | 縮小 |
涙腺 | 分泌抑制 | 分泌促進 |
唾液腺 | 分泌抑制 | 分泌促進 |
心臓 | 心拍増加・筋力増大 | 心拍減少・筋力減弱 |
胃腸の運動 | 分泌抑制・運動抑制 | 分泌促進・運動促進 |
抹消血管 | 収縮 | 拡張 |
立毛筋 | 収縮(鳥肌) | ー |
汗腺 | 分泌増加 | ー |
気道 | 拡張 | 収縮 |
膀胱 | 抑制 | 促進 |
※上記の表のように交感神経と副交感神経は相反する働きになります。
では、自律神経が乱れないようにするには何をすれば良いの?
自律神経を整えるのには呼吸が大事
乱れてしまった自律神経を安定させるには「呼吸」が重要です。
あなたは普段、呼吸をするのに息を吸ったり吐いたりを意識的に行なっていますか? そう答えは「NO」ですよね。朝起きて、夜寝るまで、そして睡眠中も意識をしながら呼吸をする方はいてないのです。深呼吸を行なったり、運動中には意識をして呼吸する事はありますが、日常では呼吸を無意識にします。
では、なぜ呼吸が自律神経に関係するのでしょうか?
それは、意識的に呼吸法を行うと交感神経と副交感神経を強制的にスイッチの切り替えを出来るからなのです。
通常、呼吸の吸気(息を吸う)は横隔膜や外肋間筋など少数の筋肉により行われていて、呼気(息を吐く)は膨らんだ肺が元に戻ろうとする作用により筋肉を使用せず行われます。これを繰り返していても自律神経は整いませんが、先ほど述べましたように意識的に呼吸を行うとバランスが取れるようになるのです。この意識的に行う呼吸のことを「努力呼吸」と言います。
【努力呼吸筋の種類】
吸気:横隔膜、胸鎖乳突筋、外肋間筋、前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋、脊柱起立筋など
呼気:吸気筋と、大胸筋、小胸筋、僧帽筋、菱形筋、前鋸筋など
これらの筋肉が意識的に呼吸を行うと働く筋肉になります。他に腹筋群などもありますが、あまり多く伝えても主旨とそれていきますので簡単にまとめてます。
上記の筋肉を使い、努力呼吸を意識的に行うと何に効果があるの?
吸気:交感神経のスイッチON、副交感神経のスイッチOFF
呼気:副交感神経のスイッチON、交感神経のスイッチOFF
これが呼吸のカラクリです。強制的に呼吸を行う事によりスイッチの切り替えが行えます。
自律神経が乱れる原因
さて、実際に自律神経の乱れや失調症はどのようにして起こるのかを見ていきましょう。
大きく分けて2つです。①ストレス、②不規則な生活習慣、になります。もっとたくさん紹介している記事も見られますが、実際には①②を細かく分けているだけなので2つに集約されていると思ってください。
①ストレス
人の体はストレスを感じる事で、アドレナリンや副腎皮質ホルモンが分泌されます。これらのホルモンは血圧上昇や血糖値の上昇、胃酸分泌を促進したり免疫抑制などの作用があり、交感神経を優位にします。
ストレスとは、人間関係や環境、仕事量や業務時間、光や音からも影響を受けます。些細なことでも長時間・長期間続く事によりストレスによりホルモンバランスが崩れ自律神経が乱れます。
②不規則な生活習慣
昼夜逆転、睡眠不足、偏った食生活を続けているとリズムが崩れて、これも自律神経を乱してしまう事になります。
自律神経を整える呼吸法(3つ)
守口市で自律神経治療で効果を実感するならサンテ鍼灸整骨院にお任せください
【 腹式呼吸法 】
腹式呼吸とは、息を吸った時にお腹が膨らみ、吐いた時にお腹が凹む呼吸法です。
まずは、自分の呼吸をチェックしてみましょう!
✅背筋を伸ばし大きく息を吸ってください。お腹の下が膨らみましたでしょうか?膨らんでいない方は横隔膜が上手く働いていない状態です。正常な方は、息を吸い込んだ際に横隔膜が働く事により内臓が下に押されて下腹部が膨らんできます。そんな方は、必ず下記の呼吸法を行なってください。
1:背筋を伸ばし、鼻から息を吸います。✅でお腹が膨らまなかった方は意識的に膨らませてください。
2:そして、口から息を吐きましょう。✅でお腹が膨らまなかった方は意識的にお腹を凹ませてください。
3:これを1分間繰り返してください。
毎日、行う事で意識をせずともお腹が膨らんだり凹んだりするようになります。そうすると横隔膜も正常に働き、酸素を十分に吸い込めますので酸欠による体のだるさや疲労感は無くなり、自律神経が整ってきます。
【 丹田呼吸法 】丹田呼吸法は、上記の腹式呼吸法の上級編になります。
呼吸法に入る前に「丹田」を確認しておきましょう。
丹田はお臍から5㎝下で、そこから体の中心に向かって5㎝の場所になります。
1:床または椅子に姿勢を正した状態で座り、鼻から5秒かけて息を吸い込みましょう。その際に丹田に空気を溜めるイメージで行なってください。
2:丹田に空気が溜まった感じがあれば次に息を10秒かけて吐いてください。その際に丹田から空気が胸を通って口から出るように行なってください。
POINT:イメージをしにくい場合は両中指で丹田を触りながら行うと良いです。
この丹田呼吸法は自律神経の調整だけでなく、免疫力も高まり、血行が良くなるので冷え性の改善にも繋がります。
皆さんはセロトニンというホルモンはご存知ですか? このホルモンは別名「幸せのホルモン」と呼ばれています。腸で90%以上作られていて精神の安定にも繋がります。
【4-7-8呼吸法】ハーバード大学出身の内科医のアンドルー・ワイル氏が発案したもので、誰でも簡単に行える呼吸法です。
1:息を完全に吐きりましょう
2:そして、4秒間かけて鼻から息を吸いましょう
3:7秒間、息を止めましょう
4:8秒間かけて息をゆっくりと吐き出しましょう
※1〜4を5回繰り返してください。そうすると自分の力が抜けたようにリラックスを感じることができます。
※この呼吸法は、息を吐き切ってから、ゆっくりと鼻から息を吸うことで『腹式呼吸』をすることができます。自律神経が乱れると、眠りにつきにくい・浅睡眠(浅いねむり)・中途覚醒(夜中に目が覚める)など睡眠にも影響を及ぼします。睡眠不足になると疲労の回復が悪くなり、症状を悪化させてしまう事になりますので、「呼吸」により自律神経のスイッチの切り替えをしていきましょう。
※不眠・睡眠不足に効くツボも下記に載せていますので、みて観てください。
守口市・寝屋川市・門真市で自律神経でお悩みならサンテ鍼灸整骨院へ
自律神経の乱れには鍼灸施術が効果があります
鍼灸が何故、自律神経の乱れに効果があるのかというと、「交感神経の興奮を抑え、副交感神経を優位にする事が出来る」からです。ストレスの増加で交感神経が過剰になったり、年齢とともに副交感神経の働きが悪くなる事を上記でも説明しましたが、鍼灸では交感神経の活動を抑えて、副交感神経の活動をあげる事で自律神経の乱れを調整できるからです。
守口市のサンテ鍼灸整骨院では、「自律神経調整鍼」を主に40代から50代の女性に施術させていただく事が多いです。ホルモンのバランスの変化や、更年期障害による自律神経の乱れなどが多くの原因です。
✅寝屋川市在住の50代女性は、更年期障害で多汗にお悩みでしたが、今現在では汗の量が半減したと喜ばれています。
✅守口市在住の40代女性も更年期障害でホットフラッシュでお悩みでしたが、今現在では治りはしていませんが、すごく楽になったと来院事にお聞きしています。
✅門真市在住の50代女性は、起床時から不調で頭痛や吐き気もして、日中の仕事中も全くやる気が出ないと相談を受け、施術を始めました。お話を聞く上で、嫌な仕事を受け持つわけでもなく、仕事量が多いわけでもないのに体調が優れない理由を探しました。色々とお話を聞いていく上で、寝るときに布団から足を出して寝ている事を聞いて私はピーんときました。答えは、「冷え」です。当時は12月でしたので、夜は冷えます。しかし、体は布団を被っているのに足だけ出しているということは、体の体温調節が上手く行っていない証拠なのです。冷えは万病の元といって体を少しずつ蝕んでいきます。そこで、事情を説明し冷えに特化した鍼灸施術を加えました。すると、1週間に1回の施術を2ヶ月(8回)の施術で朝の頭痛と吐き気は消失しました。仕事も以前より楽になり、休日は外出できるくらいになりました。今では、月に1回のメンテナンス施術を行っています。
このように、自律神経の乱れでも様々な原因があり、自分では知らず知らずの間に悪くなっていきます。病院などでの血液検査や画像診断でもハッキリとした原因がわからず、どうすれば良いのか迷ったときは守口市のサンテ鍼灸整骨院へご相談ください。