【更年期障害の諸症状】鍼灸の効果で更年期症状の改善|守口市のサンテ鍼灸整骨院
2020/04/08
鍼灸治療で不定愁訴を改善しよう
更年期障害による諸症状
①血管運動神経性障害として、のぼせ・火照り・冷え性・心悸亢進
②精神神経障害として、頭痛・不眠・めまい・憂鬱・神経質・耳鳴り・圧迫恐怖感・記憶力不良・閃光視・判断力不良
③知覚器系障害としては、しびれ・知覚過敏・知覚鈍麻
④運動器系障害としては、肩こり・腰痛・関節痛・筋肉痛・脊柱痛・坐骨痛
⑤消化器系障害としては、食欲不振・嘔吐・悪心・下痢・便秘・腹痛・胃痛
⑥外分泌器形障害としては、発汗亢進・口内乾燥感・唾液分泌増加
⑦泌尿器系障害としては、頻尿・排尿痛・尿失禁
⑧その他、全身倦怠感・浮腫感などがあります。
◉卵胞ホルモン(エストロゲン)の低下によって起こる主な症状
・火照り(ほてり)
・不眠
・発汗
上記3つは更年期障害の最も特徴的な症状です。
典型的な火照りは頭部圧迫感が先行し、次いで顔面部の火照りが起こり、頭部・胸部・全身に広がります。ときに動悸を伴うこともあります。抹消血管が拡張し、体温上昇、発汗を生じ、体温が低下するとされているが、臨床上、顔面の火照り、発汗等のみを単独に訴えることもよく見られます。
◉エストロゲンの長期慢性低下による晩発症状
・性交痛
・骨粗鬆症
・動脈硬化症
・尿失禁
・肥満
1:自律神経失調症型(内分泌性または本態性)
脳の視床下部には内分泌中枢があり、自律神経の中枢もあります。このために内分泌系の失調が起こると自律神経系にも変動が起き、自律神経失調となり発症する。
2:心身症型:(心因性自律神経失調症)
不安、恐怖、驚愕など激しく起伏する心因性因子が大脳辺縁系などの上位中枢を経て視床下部中枢や自律神経中枢に影響し、身体症状となり訴えるものを言う。
診断や治療に際して心理的因子に対する配慮が最も必要である。精神面での解決がないと身体症状もまたけっして治癒し得ない。
3:神経症型(心因性型)
神経症タイプのものでは神経症になりやすい遺伝的素質や素因があり、また幼少からの環境因子がこれに加わり、神経症的性格となって残存する。したがってこの種の前病状態が存在するものが更年期あるいはその周辺期を迎えると種々の精神的葛藤を生み、これがきっかけとなって、不安、緊張、恐怖などの精神症状を強く表面に出し、発症することになる。更年期障害のきっかけとなる精神的ストレスは、必ずしも強大なものを必要としないし、事実些細な程度のもので出現することがまた、この神経症タイプの特徴でもある。
4:仮面うつ病
身体症状が多彩に表面に出るため、自律神経失調症や心身症と著しく相似する。しかしこの仮面うつ病は、実に抑うつという心因が巧みに隠され、この心因のため身体症状が起こっているものであり、まったく精神科領域に属する疾病の一つである。
このタイプのものでは、抗うつ剤が奏功する。
更年期障害と鍼灸
更年期障害は、気・血・津液(水)の産生不足によって臓腑機能の変調を引き出し、身体に各種症状を出現させたものと考えられます。また逆に臓腑機能の失調によって陰液や陽気を消耗させ、身体の不調を訴えさせます。これらは五行学説中の相生または相剋関係に由来しています。本来、五行循環と陰陽のバランスはリズミカルに構成されているものです。気機の昇清降濁作用も五行の相生関係を軸に、その営み行われ、ダイナミックな動きが臓腑間で進められています。
気血をはじめとした臓腑機能の運行は、加齢と同時に少しずつ衰退を迎え、身体内に運行し営養する物質も同時に減少し、機能の低下を引き起こすことによって、上述の諸症状を出現させます。また、七情が刺激になって臓腑経絡に影響を与え、内傷という状態を与えます。これとは逆に、臓腑の変調が七情を刺激して、日常生活動作にも影響を与えます。つまり、常に内外共存関係にあり、両者は一体不二であります。
更年期障害は中医の四診を用いてさらに追求し、証を確率することによって、身体活性化を導き出すことが可能です。