脚を組むと骨盤が歪む? その理由は?
2019/11/26
脚は組んでも大丈夫です!
皆さんは、日常的に脚を組むでしょうか?
「脚を組んで座っていると、姿勢が崩れ骨盤や背骨がゆがみ、腰痛や肩こりの原因になりますよ!」ということを言われたことはないでしょうか?
ではそもそも、人はなぜ脚を組むと思いますか?
骨盤が歪んでいるから? 脚の長さが違うから? 背骨が曲がっているから?
確かにそれもありますが、人が脚を組む理由は【固定願望】です。
長い脚が2本フリーな状態にあると、どうも落ち着かないのです。
ですから、組み合わせて1本にすることで、ブラブラしなくなるため安定して落ち着くのです。抱き枕を抱いて寝ると入眠しやすいのと同じ現象です。
他にも、あお向けで寝ていて、つい脚を上下に重ねたくなるのも同様の理由からです。
また腕組みをしたり、テーブルの上で手を組み合わせたり、ポケットに手を突っ込むのも同じ理由からで、不安定な関節を安定させるための無意識な固定願望が、つい脚を組みたくなってしまう本当の理由です。
「脚を組んでいると骨盤や背骨が歪んで治らないですよ!」という専門家もいるようですが、私の考えとしては、同じ組み方を長期間・長時間しなければ脚を組んでも問題なしという考えです。逆に考えてみてください。普段から脚を組んでいる方に「脚を組むのをやめてください!」とお願いし、実行してもらったらガマンして精神的なストレスが高まるからです。
では、どうすれば良いのか?
例えば、1時間脚を組むとすれば「得意の方で1/3、不得意な方で2/3」くらいの割合で心がけて組めば良いでしょう。
そうすれば、肩こりや首こり、腰痛への影響も、そんなに心配するほど大きな影響にはなりません。
なかなか改善しにくい方へ
脚を組んでも組まなくても、「首のこり、肩のこり、頭痛、腰痛」がある方は慢性に陥ってると思われます。脳というのは【形状記憶】といって、長時間・長期間にわたり同じ使い方をしていると、それが正しいと脳が認識してしまうのです。それは、骨盤や背骨のゆがみ以外にも筋肉なども同様です。
脳が記憶してしまうと、正しく戻しても再度脳が悪い姿勢に戻そうとします。それは脳が悪い姿勢を正しい姿勢だと記憶してしまっているからなのです。
では、どのようにすれば治せるのか?
まずは、マッサージを行い筋肉を和らげます。その後、骨盤・背骨矯正治療で骨格を修正します。これを繰り返します。
長年繰り返してきて悪くなったのは1度の施術では治りませんので、約3か月かけて「脳へ正しい姿勢を記憶」させていきます。