【自律神経】分かりやすく解説|守口市・寝屋川市・門真市で自律神経でお悩みの方はサンテ鍼灸整骨院へお任せください
2021/03/01
「なんとなく気分が沈む」「何をするにしても億劫(おっくう)になる」「ついついイライラしたり怒りっぽくなる」・・・・・。仕事や勉強、人間関係などの関係でメンタルが低下してしまうことが多々あります。その他には、頭痛、めまい、吐き気、動機、息切れ、腰痛、肩こり、冷え、不眠などのような症状が現れることもあります。病院で検査を受けても特に異常がなくお薬だけで様子を見ましょうと言われた方も少なくありません。
疲労にも、対処が必要な疲れと、対処が必要でない疲れがあります。サッカー、野球、卓球など自分の趣味で行うことで感じるストレスは体にとって必要な疲れになります。反対に、仕事や勉強、人間関係などで大きな負荷がかかると精神的な疲れを感じます。問題となるのは、こうした嫌なストレスが対処を伴う疲れです。
この疲れに関係する重要な神経が「自律神経」です。緊張や怒りといった強いストレスにあうと自律神経が乱れ、その信号として体に様々な症状が現れます。
そもそも自律神経って何?
病院に行っても解決しない謎の不調の正体
◎血液の流れや内蔵の動きを司る
「自律神経」の役割についてお話する前に、「神経」についてをお伝えさせてください。神経とは、脳や臓器、筋肉、皮膚など各器官へ情報を伝える線路のようなものです。情報を運ぶ神経は大きく分けて2つ存在します。脳から脊髄へ繋がる「中枢神経」、そこから全身へ全身へ伸びる「末梢神経」になります。その末梢神経は、更に「自律神経」と「体性神経」に分かれます。体性神経には感覚を伝える「知覚神経」と、手足などの筋肉を動かす「運動神経」があります。一方、自律神経は、内臓の働きや血液・血管など、生命を維持するための機能を司っています。
自律神経は、自分の意志でコントロールすることができません。心臓を動かして血液を全身へ運ぶ、呼吸をする、食べ物を消化し栄養を吸収する、暑いときは汗を出し、寒いときには震えるなどを行い体温調節をします。これらは全て自律神経の働きによって制御されているのです。24時間、起きている時も寝ている時も関係なく働いています。
自律神経を介してつながる心と体
私達の健康は、体を構成する無数の細胞の一つ一つがしっかりと機能することで守られています。この細胞のエネルギーとなるのは十分な栄養と酸素。これらが足りないと細胞がしっかりと機能せず、やがて全身のあらゆる器官に不具合が生じてしまいます。その中で重要なのが脳。栄養や酸素の不足により脳細胞の働きが衰えると記憶力や判断力が低下するだけでなく、内臓や各器官の働きも鈍くなります。胃や腸の機能が衰えれば消化や栄養の吸収が悪くなり、下痢や便秘などの不調の原因になります。さらに肌や髪、爪などの細胞の再生が滞ることで、美容面にも悪影響が及びます。
こうした不調に見舞われないようにするには食事や呼吸によって取り入れた栄養と酸素を一つ一つの細胞へしっかり届けることが重要。その役割を担っているのが血液です。前文でも説明したとおり、血液の流れを司っているのが自律神経。自律神経を整えることで血液の流れが良くなり、全身の細胞の機能が活性化されるのです。
そして、自律神経には心の状態が関係しています。怒りや不安によって心が乱れると、自律神経のバランスも崩れて血流が悪くなります。すると体にも様々な変化が現れてきます。つまり心と体は自律神経を介してつながっているということです。心の状態が良ければ自律神経のバランスも整い、体の調子も安定します。
交感神経と副交感神経は、どちらも高いレベルを維持できると最高
ストレスを感じると交感神経は過剰に優位になり、副交感神経は働きが悪くなって、様々な病気を引き起こします。逆に、副交感神経が優位になりすぎると、免疫力が高まる反面、アレルギーが発生しやすくなるなど問題が起こります。大切なのはトータルでのパワーバランスです。
《交感神経を高めるには》
・人との会話
・朝日を浴びながらウォーキング
・運動
《副交感神経を高めるには》
・深呼吸をする
・音楽を聴いたり映画を観る
・お風呂に浸かる
・食事で腸を整える
・笑顔
自律神経の乱れによる不調の種類
重大な病気へと発展する恐れも
車で例えるとアクセルである交感神経とブレーキである副交感神経。両者がしっかりと機能していることが「自律神経の整った状態」です。一方で、それぞれが正しく機能していないと「自律神経の乱れた状態」になります。
自律神経の乱れは、体や心に様々なつらい症状を引き起こしますが、その主な要因となるのが血流の悪化です。交感神経が過剰に高まると血管が収縮し、血液の流れが悪くなります。さらに副交感神経の働きが低下していると血流が改善されず、脳や内臓にまでダメージが及びます。
身体的な不調では、だるさや疲れやすさをはじめ、地の循環が悪くなることによる頭痛や肩こり、内臓機能の低下による便秘や下痢、肌荒れなどが挙げられます。免疫力が低下し、風邪や感染症にもかかりやすくなります。長期的には血管の収縮が続くことにより高血圧、血液がドロドロになり血管内皮が傷つくことによる動脈硬化、さらにはそこから血栓が生じて脳梗塞や心筋梗塞など、命にかかわる重大な病気につながる恐れもあります。
精神的な不調ではイライラしやすくなったり、不眠や過眠の異常が現れることもあります。
これらは「この程度の症状」と軽く見てはいけません。自律神経の乱れが、やがては恐ろしい病気へと発展してしまうかもしれないのです。
自律神経の乱れは精神的・肉体的ダメージ大
交感神経と副交感神経は、どちらも過剰に優位になりすぎると精神的にも肉体的にも不調が生じてきます。特に現代人に多い交感神経の過剰優位は、免疫力と体力の両方の低下につながり、様々な病を引き起こす要因となります。
【精神的な不調】
・不安
・やる気がない
・不眠、イライラ
・集中力低下
・情緒不安定
【身体的な不調】
・頭痛、動機
・息切れ、めまい
・肩こり、便秘
・疲れやすさ
・冷え、倦怠感
・息苦しさ
・手足のしびれ
謎の腰痛は心配事が無くなると治る可能性も
血流悪化が痛みを引き起こす
多くの人が一度は経験したことがある腰痛。特に重いものを持ったわけでもなく、腰に負担がかかることをしていないのに腰痛を患った経験はありませんか?
例えば、病院に行っても原因が分からない慢性的な腰痛。これは自律神経が影響しているかもしれません。
イライラしたり、緊張やストレスが続いたりすると、交感神経が優位になり血管が収縮して血流が悪くなります。通常は、夕方から夜にかけてはリラックスして副交感神経が優位になりますが、緊張状態が続いて交感神経が高まったままだと血管は収縮したままです。長時間血流が滞ってしまい、痛みへと繋がるのです。腰痛だけでなく、人によっては頭痛や肩こり、全身のだるさなど、様々な不快な症状を引き起こします。
この痛みの原因は交感神経が優位になり血管の圧迫により血流が悪くなったところに、人間の生理的現象として「発痛物質」という物質が自然発生するからです。
もし、原因不明の痛みに見舞われたら、心にストレスや心配事を抱えていないか考えてみましょう。思い当たった場合は、まず体を休めてリラックスすること。寝る前に軽くストレッチをしたり、ゆっくりと時間をかけて入浴したりといったことや、不規則な生活をやめてしっかり睡眠をとることも重要。一時的な自律神経の乱れなら、このような対処法で改善出来るはずです。自律神経が整えば、血流もよくなって脳の働きも向上します。物事を冷静に判断し、自然とストレスや心配事を前向きに転換できるようになるのです。
そうすると先程述べましたように、血管の圧迫が緩和され発痛物質が放出されなくなり痛みがなくなるのです。
「自律神経の乱れ」と「うつ」の大きな違い
自律神経の乱れは体の不調
めまいや倦怠感、肩こり、腰痛、頭痛、動悸などで受診すると「自律神経失調症」という診断名をつけられることがあります。これは正式な病名でなく、自律神経の乱れが原因と考えられる上記の「症状」を指し、これらの症状はあるが、特に体に異常が見られない場合に用いられます。
この自律神経の乱れは女性の場合、特に出産後のホルモンのバランスの乱れによって起こることが多いです。状況や家庭の事情によって受診するのはなかなか難しいかもしれませんが、産後体に違和感を感じたときは我慢せず専門医に相談できると身体的にも精神的にも楽になるでしょう。
自律神経失調症かそうでないかは自律神経外来で測定すれば直ぐに判断できます。特に異常がないことが分かると不思議と安心して不調が治ってしまう患者さんも沢山います。一方、うつ病は、です脳内の神経伝達物質の分泌異常によって症状が現れる心の「病気」で、精神エネルギーが著しく低下している状態。ストレスや過労などによる自律神経の乱れから発生することが多いのですが、他にも様々な要因があり、一概には言えないのです。
うつ病は珍しい病気ではありません。気分が沈んだままで、体が思うように動かない、生きていることが苦しいと感じるような場合は、迷わずメンタルクリニックでの治療をオススメします。
【うつ病の体の主な症状】
・何に対しても興味がわかない
・不安や絶望感が強い
・自分を責める
・他に自律神経の乱れと同じ症状も出やすい
自律神経が乱れ始める年齢がある
男性30代、女性40代から機能が低下
自律神経の乱れを引き起こすのは、ストレスや不規則な生活習慣ばかりではありません。加齢も自律神経の働きに大きく影響を与えると考えられています。10〜20代の若い頃は副交感神経の働きが高いため、多少の無理や夜ふかしをしても、一晩休めば疲れをリセットすることができます。ところがデータでは男性は30代、女性では40代くらいになる頃から急激に副交感神経の働きが衰え始め、交感神経優位の状態に偏りがちになっていきます。交感神経が優位になると血流が悪くなり、全身の機能が低下してしまうことはすでに説明の通り。男性では大体30代半ばから神経や筋肉に十分な栄養が供給されにくくなり、体力や筋力の衰えが目立ち始めます。事実、男性トップアスリートの引退も、この年代の前後に集中しています。副交感神経の衰えが身体機能に影響を及ぼしていることは明らかです。女性では、40代以降に心身に様々な不調を感じやすくなります。動悸・息切れ、イライラやのぼせ、めまいといった更年期特有の症状は、この時期にホルモンバランスが崩れたことにより起こると考えられています。
集中力の低下や休んでも疲れが取れないといった加齢による不調には、自律神経が大きく関わっています。年令を重ねると自律神経の乱れは必ず起こるものと考えて、早めに対策をとっておくことが必要です。
年齢より老けて見えるのには理由があった
自律神経が整うと若返る
昔と比べて疲れやすかったり、同じような生活をしていても肌荒れが気になったり、今まで気にならなかった些細なことにイライラしてしまったりという状態を「歳のせい」にしていませんか?
その反面、同じ年齢を重ねていても見た目も若々しく、健康でアクティブに過ごしている方が多いのも事実です。
その違いの理由には自律神経が大きく関わっています。自律神経が整うと胃腸の調子が良くなり、栄養素を十分に吸収できるため、血液の質が上がり肌や髪にツヤが出ます。吸収されなかった栄養素が脂肪として蓄積することもありません。つまり、自立神経のバランスが良い人は見た目も体の中身も実年齢より若々しくいられるのです。
男性は30代、女性は40代以降に自律神経のパワーが10年で15%ずつ下がっていきます。若いうちは多少無理をして自律神経が乱れても副交感神経がカバーして正常な状態に戻してくれていましたが、加齢によって副交感神経が低下するため、簡単にカバーできなくなるのです。そのため、年令を重ねていく中で乱れがちな自律神経を整える努力が必要なのです。具体的には、下がってしまった副交感神経の働きを高めることが大切。免疫力低下に伴う病気の発症を食い止めるだけでなく、老化も遅らせる事ができます。
東洋医学の鍼灸治療は、気の巡り、血の巡り、水の巡りを改善し乱れた自律神経を整える効果を持っています。
自律神経を整える方法
自律神経に働きかける3つの基本
最初のほうで「自律神経は自分の意思ではコントロールできない」とお伝えしました。しかし、直接的なコントロールが無理でも、自律神経のバランスが整うように働きかけることは可能です。
そこで、まず見直したいのが生活習慣。生活リズムを規則正しくすることにより、自律神経の働きも整ってきます。睡眠不足や夜ふかしは交感神経を高める原因になるので禁物。また食生活の乱れにも注意が必要です。食事の時間が不規則だったり栄養バランスに偏りがあったりすると自律神経のバランスも乱れやすくなります。
運動は効果的です。緊張や怒りで交感神経が高まっているときは、ストレッチなどの軽い運動をするだけでも血流が良くなり、肩こりなどの不調が改善されます。逆にやる気がでない時は、背筋を伸ばし、手を大きく降って早足で歩くと交感神経が適度に高まり気持ちも前向きになれます。
さらにメンタルケアも大事。過度なストレスが良くないのはもちろんですが、全くストレスがない状態も自律神経を乱す原因になります。適度なストレスと上手く付き合い、プラスに利用することで自律神経の安定を図りましょう。
生活習慣、適度な運動、メンタルケア。いずれも私達が健康を守るうえで欠かすことのできない基本です。これらを見直すことにより自律神経のバランスを整えることへと繋がっていくのです。
自律神経の乱れには鍼灸施術が効果的
守口市・寝屋川市・門真市で「自律神経」で悩まれている方は当院にお任せください
鍼灸施術で自律神経のバランス調整
女性 40代 接客業
症状:疲労感、息苦しさ、吐き気
半年前から症状が出現。最初は、仕事の忙しさや人間関係でストレスが溜まっているだけかなと思ったので、ゆっくり休めば治るかなと思っていた。しかし、1ヶ月経っても症状が改善しないので病院で検査を受ける。医師からはどこにも異常は診られないと伝えられ筋弛緩薬などを処方され経過をみていた。
その後、症状は改善されなく不安に思い来院。
【当院の見解】
猫背で姿勢が悪く、首や肩の筋緊張が強く現れていました。脈診、舌診、腹診、筋緊張や関節可動域などの検査を行うと、冷えと呼吸の浅さが強く見受けられました。
【当院の治療法】
筋緊張の強い首・肩・背中に鍼に電気を通して筋肉を弛緩させ、冷えに効果のあるツボ刺激。
1回目の施術で肩の重みが改善。2回目の施術で睡眠時間が増え、3回目の施術で呼吸が楽になった様子。
その後も週1回の施術を継続し、合計7回目の施術で症状は改善しました。精神的なストレスは自律神経を見出します。
鍼灸施術は、筋肉の緊張緩和や自律神経や内臓などの調整にも整える効果があります。
守口市のサンテ鍼灸整骨院では、自律神経の悩みからくる「肩こりや腰痛、頭痛や疲労感、食欲不振や女性化疾患」などにも対応させて頂いてます。門真市、寝屋川市などの京阪沿線だけでなく大阪市内からの患者様も多数来院されます。当院の鍼灸施術で自律神経による症状を改善しましょう。